どうもKAKAです。
『みをつくし料理帖』
高田郁さんによる、日本の時代小説シリーズ。

幼い時に水害で両親を亡くし孤独となった娘が、澪(みお)という娘が主人公。
大阪から江戸に移り住み、料理人として様々な苦難を乗り越えていく小説です。
元々奥さんが読んでいた本なのですが、NHKでドラマをしているのを見て、私も読み始めました。
その中で私が印象に残ったところを書きたいと思います。
『八朔の雪 1巻』
あれこれと考え出せば道は枝割れする一方。道はひとつきり。
店主からお店を任せたいとお願いされ、自分にできるのかという不安、奉公先の旦那さんから託された思いなどで迷っていた時に、澪が一目置いている人から言われた言葉です。
『道はひとつきり』と覚悟を決めるからこそ思慮深くなり、丁寧な答えがだせると思いました。選択肢を多く持つ事が、自分に逃げ道を作り中途半端な行動を自分がとっていないか、振返る事ができました。
それは見栄ではなく、張り。
本心では安いのが有り難いが、人の目があるなら高い方を選ぶ江戸っ子の性分と手頃な値段の料理を選ぶ大阪の違いに戸惑う澪に、一生に一度行けるかどうかの料理屋に、少しの辛抱で、通う事ができるならそれを選び生活に張りをつける、江戸っ子の心情を伝えられた言葉です。
私は年上の方から聞かされる見栄や武勇伝的な話を面倒だなと思っていたのですが、昔を思い出す事で、生活に張りを取り戻せるならそれはそれで良い事なのかもしれないと思いました。でも、人の時間を使って人生の張りを得るのは違うので自分は気をつけたいと思います。
料理は料理人の器量次第
商売敵から受けた仕打ちに対して、仕返しをしようとした澪に対して思いとどまらせた言葉です。
料理だけではなく、自分が行った事は自分の器量が相手に伝わるのだなと思いました。
もし、自分が料理屋を営んでいたら、お客さんによって料理の質が変わる様な気がしました。相手によって言動を変えているとその程度になってしまうのだなと思いました。自分の言動を振返る良い機会となりました。
1巻を読み終わったのですが、いろいろ自分に置き換え自分の言動を振返る事ができました。
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