どうもKAKA’(@teamkaka10)です。
企業の価値は現在の配当と将来の配当に基づいていますが、配当は利益がでなければ支払い続ける事ができません。
継続的に配当を享受するためには、企業が利益を上げている事を理解する必要があります。
今日は企業の利益について理解したいと思います。
利益の概念
利益とは収入から費用を引いた金額ですが、入ってくる現金から出ていく現金を差し引くだけでは、利益を正しく計算できません。
それは、設備投資費や減価償却費などのように何年にもわたって発生する費用があるからです。また、キャピタルゲインやキャピタルロス、大規模なリストラ費用など、一度しか発生しない特別なものもあります。
利益の概念には一般会計原則の報告利益と営業利益の2種類あります。
報告利益 |
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会計基準を作成する為に財務会計基準審議会 (FASB)が認定する利益の概念。 |
報告利益とは一般会計原則(GAAP)により基準が作成されており、企業が年次報告書や政府機関への提出資料のなかえ利益を計算する際に使用しています。
営業利益 |
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一時的な損益を考慮せず、経常的な収入から 費用を差し引いた金額。 |
営業利益はより一般的な利益の概念で一時的な損益を考慮しないため、リストラ費用(向上の閉鎖や部門の売却に伴う費用など)、投資の損益、在庫の償却、のれん代の償却などは含みません。
ウォール街や金融アナリストが予測するのは営業利益になります。
企業が報告する営業利益とアナリストが予想する営業利益との間に差が生じると、決算シーズンに株価が変動する事になります。
経営陣の判断が関与する営業利益
企業の長期的な利益を把握する上で営業利益の方が的確な指標になります。
ただし、営業利益の概念は、会計の専門家によって正式に定義されているわけではない事と経営陣の判断が関与します。
ウォール街の利益予想を上回らなければならない圧力から、できるだけ解釈を広げて適正な金額を超えて費用を排除する事が可能となります。
一般会計原則の報告利益と営業利益の差は拡大傾向にあり、1970年から1990年の平均は、報告利益は営業利益より2%低いだけでした。
しかし1991年以降は報告利益と営業利益の差の平均は18%以上に拡大し、2002年には過去最大の67%にまで拡大しました。
2006年には7%程度まで縮小しているものの、今後も確認が必要です。
ごまかしにくい営業キャッシュ・フロー(営業CF)

営業キャッシュ・フロー(営業CF)とは、企業が商品やサービスを売ることで得た売上高から、原材料費などの支出を引くことで得られる現金収支の事です。
営業CFは会計的にごまかしにくいため重視されており、営業CFは純利益より大きくなければいけません。
営業CFより純利益の方が大きくなっている会社は、無理矢理利益を計上しているリスクがあるため、投資を避けるべき企業になります。
営業キャッシュ・フローマージンが15%〜35%ある企業に投資する。
営業キャッシュ・フローマージンとは営業活動による売上高の中で何割をキャッシュで得たかを見る指標です(営業CFの数字を売上高でわった数字)
営業CFマージン |
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営業CF ÷ 売上高 = 営業CFマージン |
営業CFの確認の仕方はナディさんの記事がわかりやすいです。
ナディさんが保有しているVISAをもとに確認しておられとてもわかりやすいです。
ecofree-mom.com
営業CFマージンが高い企業は儲かっている事を意味します。営業CFマージンが35%以上の企業はありえないほど儲かっている事になります。
営業CFマージンが15%〜35%の企業は長期で利益を出す企業であるため、長期で株式を保有する事ができます。
営業CFマージンが高い企業は、マイクロソフトやグーグル、アップル、バークシャー・ハサウェイなどがあります。
これらの企業は利益を上げる構造が確立されています。
営業CFマージンが高い企業は、儲かる構造が確立された企業である事がわかります。
まとめ
投資家にとって企業の利益を確認する事が大切で5つのポイントがある事がわかりました。
- 利益の概念には報告利益と営業利益の2種類あり営業利益を基に決算発表が行われる事。
- 営業利益には経営陣の判断が入ってしまう事。
- 営業CFはごまかしにくい事。
- 営業CFが純利益より大きくなければならない事。
- 営業CFが年々着実に増える事が望ましい事。
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