どうもKAKA’(@teamkaka10)です。

過去20年間に発足したほとんどの年金は確定拠出年金であることと、退職者の医療保障も大幅に切り下げるか廃止したため、従業員の退職後の資金を運用リスクは、企業から個人に移りました。
ただ、確定給付年金を抱える企業はまだ存在するため、企業の利益を年金給付として支払う恐れがある企業もあります。
今日は、先日理解したストックオプションと同様に、企業の利益に影響を与える年金の経費について学びたいと思います。
確定給付年金と確定拠出年金
年金には、確定給付年金(DB)と確定拠出年金(DC)があります。
確定拠出型(DB)は、従業員と雇用主が資金を拠出しそれが従業員の資産となり、給付の金額は企業が保証しません。
これは、企業が従業員の退職時に支払う給付金を経費でカバーできないリスクを従業員が背負う事になり、資金をどの様に運用するか個人が決定する必要があります。
1990年代に株価が上昇した事で、企業が約束した利回りより高い利回りを得る事ができると考え、確定拠出年金の人気がでました。
確定給付型(DC)は、給付金や医療保障の金額を雇用主が詳細に規定するため、その資産の運用先を従業員が選び従業員が直接保有することができません。
政府の規制により、確定給付年金には企業が将来年金を支払うための資金を独立して蓄えておくようになっています。
確定給付年金の問題とリスク

確定給付の原資となる基金の利回り計算は企業にとって有利でした。
財務会計基準審議会(FASB)は、企業が独自に推計する運用利回りを認めていたため、利回りが過大に推計され年金の積み立て不足分を長期で埋め合わせればよい事になっていました。
2006年企業年金保護法の成立により、不足分の埋め合わせ期間が短縮される事になりましたが、運用利回りの推計はまだ企業が独自におこなうことになっています。
政府は企業に対して退職給付金のための基金の設立を求めていますが、年金関連の給付金の基金の拠出は求めていません。
2003年デトロイトの3大自動車メーカーの医療保障の債務は合計で920億ドルに達し、3社の時価総額の半分に相当する事がわかりました。
過去に鉄鋼メーカーや航空会社が破綻したのは年金の積み立て不足が主な原因となった例もあります。
過去25年間に発足した年金は確定拠出年金が主であるため、退職後の資金を運用するリスクは企業から個人の移っていますが、まだ確定給付年金を抱える企業もあるためs注意が必要です。
まとめ
年金の経費が米国企業の利益に与える影響を理解しました。
確定給付年金(DB) |
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給付金や医療保障の金額を雇用主が規定できるが、企業は給付金を確保する必要がある。 |
確定拠出年金(DC) |
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従業員と雇用主が資金を拠出し、従業員が運用先や資金の保有ができるが、運用するリスクを負うことになる。 |
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